― 本来の自分に戻るための “体と意識のアプローチ” ―

はじめに

カーム治療室では、「カームメソッド(体の全身調整)」と「エナジーリバランス(意識・エネルギーの調整)」という2つの異なるアプローチを提供しています。

同じ症状でも原因は人それぞれ。
体の使い方や生活習慣、思考のパターンや潜在意識の影響が、不調の奥に隠れていることがあります。

私自身の経験や施術の現場で、「体」と「意識」のつながりを何度も目にしてきました。

一見対極にも見える2つの施術ですが、目指しているのは同じです。

「誰もが、本来の自分に整い、“やりたいことができる毎日”を生きる」こと。

ここでは、2つの施術がどのように生まれたのか、その背景と私自身の経験をお伝えします。
 
  
 

第1章 カームメソッドが生まれた背景

私が「カームメソッド」という全身調整の施術スタイルに辿り着くまでには、数多くの体験と学びがありました。

原点は子ども時代にあります。
私は日本で生まれましたが、父の仕事の関係で、1歳過ぎから4歳頃までをインドで過ごしました。

自律神経や身体感覚が育つ大切な時期に、日本人とは逆の身体の使い方を自然と覚え、日本語も話せずに帰国した私は、大きな劣等感を抱えるようになりました。

さらに深刻だったのは、父がインドの衛生環境を心配し、私に日常的に正露丸を飲ませていたことによる、内臓機能の低下でした。

幼い私は、慢性的な湿疹(特に頭部と顔)、ひどい便秘、朝起きられないほどのだるさ、ご飯を食べることが面倒に感じるなど、不定愁訴に長く悩まされていました。

そして7歳になる時、交通事故に遭い、右大腿の筋断裂と左頭部打撲によって病院と整体に通う生活が日常になりました。

整体の先生からは「胃が弱いから冷たいものは控えなさい」と言われ、他の人と同じ施術を受けても良くならないのが当たり前になり、心のどこかで人生をあきらめながら過ごしていました。

そんな私が、初めて「体が内側から変わろうとする反応」を体感したとき、「もっと自分を変えたい」と強く思いました。

そして同じように悩んでいる人の力になりたいと思い、全身を整える技術を持つ師匠のもとで学びながら、鍼灸マッサージの専門学校に通うことを決めました。

師匠は小児麻痺のため言葉による指導が難しかったのですが、施術の現場で体の見方や整え方を実際に見て、感じて、学ぶことができました。

専門学校では、「本治(根本治療)」という概念を最初に学び、全身を整えることの重要性を理解しました。そして、ハーバード大学でも教えている松本岐子先生の「キー子スタイル」に出会い、東洋医学と現代医学の統合的視点や、ツボの精密な活用法などを深く学びました。

ところが、鍼に集中しようと決めた矢先に、私は肺結核に感染していることが判明しました。

強い薬を半年間服用したことで、内臓への負担は極限に達し、体はボロボロに。
さらに帯状疱疹、アレルギー症状、体温調節の不具合が重なり、もともとあっただるさもさらに悪化していきました。

「もうこれ以上悪くなりようがない」
――そう思った私は、改めてキー子スタイルの本治を自分に施すことで、体が本当に回復していく感覚を実感しました。

さらに師匠の全身調整を自分にも施しながら、専門学校では解剖学を教え、キー子スタイルによる鍼灸治療を行い、週末には自分の治療室で全身調整の施術をしていました。

多くの患者さんへの施術を通して試行錯誤を重ねる中で、鍼よりもシンプルで効果が高い音叉の使用を取り入れるようになっていきました。

あるとき、抗がん剤治療を受けた方の施術を通して、薬剤の蓄積が内臓に与える影響を強く実感し、肝臓・腸・胃といった消化器系から体の回復力を引き出す重要性を確信しました。

こうして私自身の経験と臨床を積み重ねながら、筋膜・内臓・インナーマッスル・血流・神経伝達などを立体的に捉えて調整する「カームメソッド」が誕生しました。

これは単なるリラクゼーションではなく、本来の治癒力を取り戻すための精密な全身調整となっています。

 

 

第2章 エナジーリバランスが生まれた背景

体への施術を重ねていく中で、どうしても変わらない場所が、私自身の体にありました。
それが、鍼灸学校の教員時代に交通事故でできた、左足首のケロイドです。

全身調整をしても、ケロイドに対する鍼治療を試しても、この部分だけはどうしても改善しなかった
――その原因を探る中で、私は「潜在意識」という概念に出会いました。

私たちの意識の大半は、無意識(潜在意識)で構成されていて、そこには原因も、治癒の答えもすべて収められている。

さらに、意識や感情は変化しやすい一方で、肉体はとても変わりにくいという現実も知りました。

「どうしても体を良くしたい」と思った私は、ボディトークの学びを始めました。

練習の中で「結核菌の影響を減らす」というセッションを試したとき、呼吸が一気に楽になり、体にこれほどの影響が残っていたのかと、自分でも驚くほどの変化を体感しました。

しかし、数日後にはまた元の状態に戻ってしまったのです。

やり続けることで良くなると信じて頑張っていたある日、「いつまで玉ねぎの皮を剥き続けるのか?」という、エネルギーワークに対する批判的な文章に出会いました。

変化を繰り返すばかりで、自分のゴールが見えない
――私も同じことを感じていたのです。

それなら、自分の体を根本から変えるセッションを、自分でつくろう

そう決めたときに、エナジーリバランスが誕生しました。

実際にセッションを行う中で、こんなことが起きました。

・起業家が1回のセッションで人生の方向性を見出した

・発達障害の薬をやめられなかった子どもが目標を持てるようになり、大学進学を果たした

・新しい人生を始める決心がつき、自分でも驚くような行動を起こして幸せを手に入れた

そして何より、私の左足首のケロイドがすっかり綺麗になったのです。

 
 

第3章 「体」と「意識」の両面から整える理由

私はこれまでの臨床の中で、何度も確信してきました。

体が変わると、心が動く。
意識が変わると、体も整う。

カームメソッドでは、筋膜・内臓・インナーマッスルなど、身体構造のつながりを整えることで、体の土台を立て直していきます。

体が整うと、呼吸が深くなり、表情が柔らかくなり、言葉の響きまでもが変わっていきます。

一方、エナジーリバランスでは、潜在意識にある思い込みや感情のパターンに働きかけ、「本当はこう在りたい」という内なる声を引き出すことで、内面からの変化を促します。

結果として、筋肉の緊張がゆるみ、姿勢が自然と変わっていくこともあります。

この2つのアプローチは、それぞれ異なる入り口を持ちながらも、互いを補い合う関係です。

その結果、「元気で軽やかに毎日を楽しめる体」になるという共通のゴールに向かっています。

たとえば、こんな事例があります。
・さまざまな治療を試しても良くならなかった膝痛の方が、全身調整で骨格的な問題を整えた後も痛みが残っていたが、エナジーリバランスで一瞬で痛みが取れた

・長年不妊でエネルギーワークを受けてきた方が、全身調整で骨盤のズレを解消し、エナジーリバランスで妊娠に対する意識を整えたところ妊娠が叶った

・私自身、重度の花粉症だったが、キー子スタイルの鍼とエナジーリバランスを併用することで、薬を手放し、症状もまったく出なくなった

これらの経験から、私は「体と意識の両面からのアプローチこそが、本質的な変化を生む」と確信しています。

 
 

第4章 一人ひとりが「本来の自分」に戻れるように

私が目指しているのは、
「すべての人が、元気で軽やかに、毎日を楽しめる体になる」こと。

それは、一人ひとりが「本来の自分」に戻り、自分の意志で人生を選び取れるようになることだと、私は考えています。

多くの人は、頭(脳)の命令に従って生きています。

「まだ頑張れる」
「もっとやらなければ」
――そんな思考に押されて、無理を続けた結果、体は不調という形でSOSを出してきます。

けれど、体の感覚に従って生きるようになると、ほんの小さな違和感にも気づけるようになり、自分を無理に追い込まなくなります。
すると不思議なことに、自然とエネルギーが湧き、やりたいことに向かって動けるようになるのです。

そんなとき私はマザーテレサの言葉を思い出します。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから

私たちの思考や行動の“前”には、必ず体の状態があります。

体の状態が変わるからこそ、思考も変わるのです。

エナジーリバランスでは、潜在意識という目に見えない領域に働きかけ、

カームメソッドでは、肉体そのものを丁寧に整えます。

この2つの施術を通して、体と脳の働きが一致し、自分の人生を自分で選び、前へと進んでいける状態へ導いていくことができます。

たとえば
・頸髄損傷の中学生が体幹を安定させ、チェアスキーに挑戦できるようになったこと
・大腿骨頭壊死の手術後に人生をあきらめていた方が、再び走れるまでに回復したこと
・末期がんで寝たきりだった方が、自ら立ち上がり、歩けるようになったこと

こうした一見“奇跡”のような変化は、体と意識の両面から丁寧に整えてきたからこそ生まれた結果です。

そして今、コロナワクチンの影響を受けた体を改善させるため、私は試行錯誤を重ねながら、
「カームメソッド」と「エナジーリバランス」という2つの施術をさらに発展させ続けています。

一人ひとりが「本来の自分」に戻り、自由に、健やかに、自分の人生を歩んでいけるように
これからも私自身の成長とともに、そのサポートを続けていきたいと思っています。

 
  

まとめ

一人ひとりが「本来の自分」に整い、
“やりたいことができる毎日”を生きられるように。

そのサポートのために、カーム治療室では2つの施術を組み合わせ、
今も進化し続けています。

あなたに合ったアプローチから、まずは一歩を踏み出してみてください。

 

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