筋肉と筋膜の調整
「不調の始まりは、動かしにくさから」
私たちの体は、筋肉が動くことで姿勢を保ち、日常のさまざまな動作を行っています。
そして、その筋肉を包み支えているのが筋膜です。
筋膜は他の筋肉や内臓ともつながり、全身のバランスに大きな影響を及ぼします。
筋肉の動きに違和感が出始めると、やがて「痛み」や「重さ」といった不調となり、
さらに筋膜にも影響して、全身へと広がっていくことがあります。
カームメソッドでは、たとえば巻き肩を改善するために腹部の筋肉を緩めたり、
その腹部の筋肉をゆるめるために足の指を刺激したりといったアプローチを行います。
これは、筋膜のつながりを利用して筋肉のバランスを調整している例です。
筋肉が硬くなる2つの理由
筋肉は、使いすぎても、使わなすぎても硬くなります。
- 使いすぎ → 同じ動作の繰り返しで縮んだまま定着し、太く硬くなる
- 使わなすぎ → 動かす力が弱くなり、筋肉が細くしぼんで硬くなる
以下のようなサインに心当たりはありませんか?
- 立ち上がるときに脚が痛い
- 前かがみの作業後に腰が伸びにくい
- スポーツの後や久しぶりの運動で痛みが出る
これらは「筋肉がうまく働けていない」という体からのメッセージです。
筋膜とは
筋膜は筋肉の外側を包む、とても薄い膜です。
筋肉同士や内臓と滑らかに連携するための潤滑剤のような役割を担っています。
しかし筋肉の動きが悪くなると、筋膜も一緒に動かなくなり、
他の組織とくっついてしまう「癒着」が起こります。
癒着は、怪我や手術、慢性的な緊張、同じ姿勢の継続などでも引き起こされ、
動きの制限や痛みの原因になるため、特に手術後やケガの後はしっかり動ける状態に戻す必要があります。
とくに日本人は筋膜が硬くなりやすい傾向があり、
筋肉以上に筋膜を意識して整えることが大切だと考えられています。
柔らかくするには「意識して動かす」
筋肉や筋膜の動きを改善するためには、
まず硬くなっている部分を見極めることが重要です。
ストレッチも、ただ何となく行うだけでは十分に伸びません。
- どの筋肉を動かしたいかを意識する
- その筋肉の「反対方向」に伸ばす
- 正しい姿勢から動かす
こうした意識を持つことで、筋肉や筋膜は本来の柔軟性と機能を取り戻します。
こんな方に多く見られます
筋肉や筋膜の動きが悪い方には、以下のような傾向が見られます:
- 朝起きると体がこわばる
- 同じ姿勢の後に痛みが出る
- 肩こり・腰痛・生理痛・胃腸の不調がある
- 強い刺激の施術を受け続けてきた
- 力を抜くのが苦手で「リラックスして」とよく言われる
- 冷えやすい、疲れやすい、眠りが浅い
- 産後ケアをしていない
- 過去の手術やケガがある
これらは多くの場合、筋肉や筋膜の硬さが背景にあります。
調整後に見られる変化
- 呼吸が深くなる
- 軽い刺激でも全身がゆるむ
- 仰向けで自然に眠れる
- 「何もしていないのに楽に動ける」感覚が戻ってくる
柔らかさは「才能」ではなく「選択」
不調のない人の体は、常に柔らかく動き、無理なくゆるんでいます。
これは体質ではなく、「どのように体を使っているか」の積み重ねです。
カーム治療室では、筋肉と筋膜の癖・硬さ・連動の悪さを的確に見極め、
体が本来持っている「緊張を手放す力」を発揮できる状態へ整えていきます。